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2022.08.25 (Thu.) 会員さまの声

たび重なる挫折を乗り越え、不屈の精神で司法試験に合格

こんにちは。勉強カフェの上村綾子です。

今回インタビューさせていただいたのは、長年挑戦してきた司法試験に晴れて合格し、この4月から弁護士として活躍されている吉祥寺スタジオのK.O.さんです。

たび重なる挫折を乗り越え、不屈の精神で司法試験に合格

上村:司法試験と言えば超難関国家資格ですよね。K.O.さんも長年挑戦されたのですか?

K.O.さん:
はい。大学で法学部、そして大学院でも司法試験を目指して勉強していました。
大学院卒業後に司法試験に挑みましたが何と5年連続で不合格となってしまいました。

上村:5年連続ですか・・・それは辛いですね・・・

K.O.さん:
3回目の不合格以降は落胆も激しく、「消えてなくなりたい」とすら感じて家を一歩も出られないような状態になった時期もありました。
司法試験は5回不合格になると受験資格を失ってしまうので、受験資格を失うところまで挑戦し続けましたが、5回目も不合格となってしまいました。

上村:受験資格がなくなってしまったのですか!?そこからどうされたのですか?

K.O.さん:
受験資格を手にする機会として、司法試験予備試験というものがあるんです。
予備試験に合格すると法科大学院を終了したと同等であると判定されて司法試験が受けられるようになるんです。
予備試験は1次から3次まで試験があり、順に全部クリアしなくてはならず、合格率は3〜4%と言われている難関試験です。
予備試験に挑戦することに決めた頃に勉強カフェを知り、背水の陣で入会しました。

上村:そこから勉強カフェでの勉強の日々に突入したのですね。

K.O.さん:
平日も週末も、早い時は開店直後の7時(遅くても10時)には勉強カフェに入り、そこから閉店23時まで勉強カフェで勉強する日々でした。

上村:ほぼ勉強カフェに住んでいたと言ってもいいくらいの滞在時間ですね!

K.O.さん:はい、ほぼ住んでましたね^^ 家には寝に帰るだけでした。

上村:勉強環境が整い、挑んだ予備試験はどうだったのですか?

K.O.さん:
一回限りの最後の挑戦と考えて受験した予備試験でしたが、何と2次試験で落ちてしまったんです。
本当はそこで夢を諦めるつもりだったんですけど・・・合格点まであと4点という結果を目にして、あと4点ならあともう一回だけがんばろうと、そこからまた次年度に向けて勉強を続けました。
また勉強カフェに住んでいるような生活を経て、翌年予備試験を突破。そして続く司法試験にも合格しました。

上村:
・・・何というか、凄すぎますね!5回の司法試験、1回の予備試験、全て結果が出なかった後も挑戦し続けられるK.O.さんのメンタルの強靭さ、想像を絶しています。

K.O.さん:
正直辛い時期はいっぱいありました。もうさすがにダメだ、諦めなくてはと。
実際司法試験を目指す周りの仲間たちも、年数を経るごとに挑戦から離脱していったのも事実です。

上村:
わかります。私も打たれ弱いので、1、2回の挫折で心折れてしまうと思います。
K.O.さんの不屈の精神はどこから来るのですか?何か少しでもヒントが欲しいです!

K.O.さん:
私の場合、司法試験を目指す前に諦めた大きな目標があったことが大きいです。
高校生までは航空関係の仕事を本気で目指していたのですが、色弱という身体的理由で道が断たれてしまったんです。
治療も試みましたがうまく行かず、何をどう努力しても絶対に叶わないことがあることを知ったんです。
その時の悔しさを思い出すと、努力で何とかなる司法試験を諦めるという選択肢はどうしても選べませんでした。

上村:
努力で乗り越えられる可能性が0だった過去の出来事があって、可能性が1%でも2%でもあるならばまだマシだと思えたと!!
そして、長年の苦学の末に本当にその可能性を実現されたのですね!

K.O.さんのこの体験は、もがきながらいろいろなことに挑戦されている勉強カフェの多くの会員さまを勇気づけるものだと思います!
私もめっちゃ勇気づけられました!

K.O.さん:
いえいえ、私の方こそ勉強カフェに通われているたくさんの会員の方々に励まされたからこその今だと思っています。

勉強カフェにはストイックに毎日長時間勉強されている方が複数いらっしゃるので、毎朝顔を合わせる方や、毎晩閉店まで同じワークスペースで勉強する方が身近にたくさんいて、そんな方々の存在がすごく心強くて励みになりました。
話したこともない方も多かったのですが、同じ空間で頑張っているだけである意味仲間のように思っていました。

同じスタジオで勉強に励まれている顔見知りの方々が結果を出し、スタジオに張り出されている「マイゴールシート」(目標を書くカード)が「達成」の場所に張り替えられるのを次々目にして、「同じようにここで頑張っている自分もいつかきっと!」と勇気をもらっていました。

スタジオマネジャーから、予備試験や司法試験を目指している他の会員の方を紹介してもらい、勉強を助け合ったり、結果が出たときはお祝いに飲みに行ったりするような大切な仲間にも出会いました。
辛い時期を乗り越えられたのも、こういった勉強カフェの仲間と会話できたこと、辛い思いも吐き出せる場所があったことが大きかったです。

上村:
そうだったのですね!勉強カフェでの出会いは人生をも動かすのですね。
さて、そうして長年の挑戦が実を結び、念願の弁護士になられたK.O.さん。
今も勉強カフェに通っていただいていますが、今後はどのような勉強をされるのですか?

K.O.さん:
ここからは「弁護士+中小企業診断士」のダブルライセンスを目指していきます。
ダブルライセンスの弁護士になることで、自分の専門分野を確立し、可能性を広げられると考えています。
まだまだ勉強の日々です!

上村:
K.O.さんの不屈の精神、そして常に上を目指す姿、勉強カフェのお仲間として本当に尊敬です。
何か辛い結果が出てしまった時は、K.O.さんのことを思い出させていただきますね。
そうしたらきっと諦めずに続けられると思います!

今回はインタビューにお答えくださり、本当にありがとうございました。